長崎県 長崎市立山里中学校 | 祈りの千羽鶴放火 悲しみ癒す折鶴4000羽、長崎市に寄贈 | 善きことをした小・中学生達 - 日本の学校

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祈りの千羽鶴放火 悲しみ癒す折鶴4000羽、長崎市に寄贈

長崎県 長崎市立山里中学校 全生徒のみなさん

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2023年6月13日朝、長崎市の爆心地公園の「折鶴の壁」に供えられた千羽鶴が放火され、全ての千羽鶴と一部の献花が焼けた。このニュースを知り、平和を願う場所でこんな事件があっていいのか、悲しくて憤りを覚えたと話すのは、同公園が校区内にある長崎市立山里中学校の生徒たちだ。彼らは動いた。生徒会が爆心地に一番近い中学校の生徒として、「平和への思いを再確認しよう」と全校生徒に千羽鶴を折ることを提案した。

同校は原爆落下中心地から約900mのところにあり、投下時は一瞬にして焦土と化し、多くの命が奪われた。そこで同校では「平和を求め」「自他の命を大切にする」ことを次世代に語り継いでいくことを決意。「平和は山里から」をモットーに、毎月9日を「平和を考える日」とし、原爆や戦争について学ぶ時間を設けている。千羽鶴は7月9日の「平和を考える日」の時間を中心に、約560人の生徒全員で、平和への祈りを込めて約4000羽の鶴を折り、ていねいに色分けしながら2束にまとめた。

8月28日、生徒会役員17人が全生徒を代表して長崎市役所を訪れ、千羽鶴を寄贈した。4000羽の折鶴を受け取った鈴木史朗市長は、「大変痛ましい事件だったが、千羽鶴をいただいて悲しい気持ちが癒やされ、救われる思いがした」と同校生徒の取り組みに感謝した。

生徒会の役員は「事件を聞き、平和への思いを踏みにじられたような気持ちがした」「長崎を最後の被爆地にするという市民の思いを、千羽鶴を通して国内外に広げ、今もある戦争が早く終わるよう祈りたい」と話していた。

なお寄贈した千羽鶴は、後日、爆心地公園の「折鶴の壁」に捧げられた。
(2023年9月掲載)

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