秋田県　大仙市立西仙北中学校　全生徒のみなさんの善きことニュース

地域に元気届ける巨大ひまわり　今年も見事に開花

秋田県　大仙市立西仙北中学校　全生徒のみなさん

２０１２年、大仙市立西仙北東中学校と西仙北西中学校が統合し、開校した西仙北中学校。同校生徒には西仙北東中学校から受け継いだ大切な活動がある。世界一大きな「ひまわりの花」を咲かせること。それは縦６メートル、横２７メートルの巨大キャンバスに描かれた大小７輪のひまわり。

１９９９年、西仙北東中学校の生徒たちは、同校のシンボル「ひまわり」で、地域を元気にしようと、世界一大きなひまわりを描くことを決めた。図案は当時の全校生徒がアイデアを出し、投票で決定した。そして、縦６０センチ、横９０センチのパネル３３０枚（現在は３００枚）に生徒たちが描いたひまわりは、同年９月に高台の斜面に見事に開花し、地域住民から大きな反響を呼んだ。その後は、パネルを修繕しながら毎年春から秋まで花を咲かせてきた。２０１１年には東日本大震災の被災地を応援しようと「がんばろう　東北」のメッセージを添えた。

今年は、４月１１日に同校が「ひまわり化粧」と呼ぶ色の塗り直し作業を全生徒で実施。学年ごとに決められたパネルに、生徒一人ひとりがていねいに色を修復した。そして１４日、同校の「立志の丘」の斜面にパネルを設置する「ひまわり開花」を実施。一人２枚ずつパネルを頭に乗せて斜面まで運び、互いに助け合いながら設置作業を進め、きれいによみがえった「世界一のひまわり」が花開いた。「地域の方々が絵を見て、元気になってもらえたらうれしい」という生徒たち。太陽に向かって咲くひまわりのように、夢と希望をもって、さらなる高みを目指し、地域の活性化に努めたいと話していた。
（2023年5月掲載）