静岡医療科学専門大学校医学放射線学科の詳細情報

医学放射線学科

静岡県内唯一の診療放射線技師養成校で、診断に大きな役割を果たす放射線技師をめざす。

医学放射線学科の特長

カリキュラム

■３年間の流れ

〇１年次…医療職としての知識技術を学びます。
基礎科目や専門基礎科目を通じ、診療放射線技師となるために必要な基礎作りを行います。また、社会人に求められる一般教養や社会性を養います。

〇２年次…放射線学の専門知識を学びます。
X線撮影から放射線治療まで、診療放射線技師の業務範囲は多岐にわたります。診療放射線技師に必要な放射線学の専門基礎知識を身につけます。また、学内実習を通じ、機器の基本的な操作についても学びます。

〇３年次…臨床実習で「放射線学」を学びます。
地域の中核となる病院で臨床実習を行います。専門知識の定着と技術の向上はもちろん、専門職者として患者さんへの適切な対応も身につけます。また、１年間を通じ国家試験対策も同時に行っていきます。

学べる内容

■診療放射線技師の仕事

○PET-CT
PET検査は、がん細胞が正常細胞に比べて３～８倍のブドウ糖を取り込む、という性質を利用します。ブドウ糖に近い成分（FDG）を体内に注射し、全身を撮影します。従来のレントゲン（X線）やCT、MRIなどの検査と違いPET検査は細胞の性質を調べてがんを探し出す検査です。

○マンモグラフィー
乳がんを診断するため、乳房をレントゲン撮影する検査です。乳房を装置に挟み、圧迫して撮影することで、乳房の中を細かく調べることができます。触っただけでは見つからないような小さながんも見つけられ、早期発見に有効な手段です。

○MRI
体内の磁気に対する共鳴作用を利用して、体の色々な部分を縦、横、斜めなどあらゆる角度から画像として写し出し、体内の様子を調べる検査で、全身の精密検査に利用されています。MRIでは、血管の状態も観察することができ、X線ではできない骨に囲まれた脳や脊髄なども写し出せます。

卒業後、就職について

■診療放射線技師活躍の場

○医療…診断・治療根拠となる画像の提供
病院の放射線部にて、患者さんに対し様々な放射線機器を使用した撮影を行います。また、同機器の管理業務も行います。

○予防…予防医学に貢献
毎年健康な人も受ける「健康診断」です。健康診断は病気の早期発見につながる大切な検査であり、X線撮影からPET健診まで様々な業務を行います。

○医療機器メーカー
CT装置やMRI装置など診療放射線技師が取り扱う装置機器の製造や販売を行っている医療機器メーカーが挙げられます。最近は、医療機器メーカーへの就職を選ぶ方も増えてきています。

資格取得実績

■放射線技師国家資格合格実績

2022年度卒業生　　81%
2021年度卒業生　100%
2020年度卒業生　100%

卒業後の進路

■活躍が期待されるフィールド

医療、予防、医療機器メーカー

主な就職先

■これまでの就職実績（2013年～2023年卒業生）

聖隷浜松病院、静岡市立静岡病院、静岡市立清水病院、市立御前崎総合病院、榛原総合病院、甲賀病院、静岡徳洲会病院、富士病院、伊東市民病院、山梨大学医学部附属病院　他多数