福井県 若狭高校 | 開発食品サバ缶が「宇宙食」に 先輩から後輩へ12年の夢実現 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

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開発食品サバ缶が「宇宙食」に 先輩から後輩へ12年の夢実現

福井県 若狭高校 海洋科学科の生徒のみなさん

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福井県立若狭高校海洋科学科の生徒たちが開発したサバ缶「サバ醤油味付け缶詰」が、今年11月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の定める「宇宙日本食」に認証された。高校生の開発食品が選ばれるのは全国初。同月12日、宇宙飛行士の若田光一さんが同校を訪れ、認証式が行われた。

生徒たちは、同校のある小浜市が鯖街道の起点であり、サバの養殖事業にも力を入れていることから、市のPRにも繋がると喜んでいる。

同校がサバ缶を宇宙食として研究開発を始めたのは、2013年に同校と統合した旧県立小浜水産高校が、国際的な食品衛生管理システム「HACCP(ハサップ)」を取得した2006年から。ハサップはアメリカ航空宇宙局(NASA)が考案したことから、当時の生徒たちからこのサバ缶で宇宙食が作れるのでは、との声が上がったのがきっかけという。

福井県 若狭高校 海洋科学科の生徒のみなさん2 福井県 若狭高校 海洋科学科の生徒のみなさん3 福井県 若狭高校 海洋科学科の生徒のみなさん4

多くの課題解決が必要だった。例えば無重力の宇宙ではサバ缶の調味液が飛び散らないことが必須であり、そこで生徒たちはくず粉を混ぜることを考え、ちょうど良い分量を見極めるために試作を繰り返したという。

スタートから12年。延べ300人以上の生徒が開発に取り組んだサバ缶。来年末、野口聡一さんが乗り込む国際宇宙ステーションで初採用される予定で、今年、研究の総仕上げを行った4人の2年生は「食べた感想を聞きたい」「先輩から受け継がれた夢が形になる。本当にうれしい」と笑顔で話していた。
(2018年12月掲載)

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