佐賀県 厳木高校 | 老人ホームに淡水魚寄贈 世話をしに定期的に訪問・交流 | 善きことをした高校生達 - 日本の学校

善きことをした高校生達

世のため、人のために立派な行いをしている高校生達を紹介します。
高校生達の活躍を、ぜひご覧ください。

老人ホームに淡水魚寄贈 世話をしに定期的に訪問・交流

佐賀県 厳木高校 科学部のみなさん

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佐賀県唐津市。唐津神社の秋季例大祭“唐津くんち”や特別名勝の虹の松原、呼子朝市、唐津焼などで知られる同市に県立厳木高校がある。2011年に創立60周年を迎える同校は、校訓「若杉の訓」(節義、理想、生気、忍耐、敬愛、奉仕)のもとに、社会に貢献できる心豊かな生徒の育成を目指しており、その実現のため、「あいさつ」「ボランティア活動」「部活動の活性化」「学力向上」の4つの柱をたて、教育活動を行っている。生徒もその教えを良く守り、中でも学校近辺の施設や歩道、養護施設や保育園、駅などでの清掃活動をはじめとするさまざまなボランティア活動は、地域の人々から高い評価を得ている。

今年も科学部の6人の部員が、町内の市養護老人ホーム「寿光園」に、学校近くを流れる厳木川で採取した淡水魚を、2個の水槽と一緒にプレゼントした。

同部は昨年、廃部の危機にあった。部員がゼロになったからだ。顧問の教諭が科学に興味を持つ生徒に声を掛けて入部をすすめ、再出発することになった。そして部活動に熱心に取り組む中で、今春、研究対象の淡水魚を養護老人ホームへ贈ろうと、部員たちが発案。「ホームで暮らすお年寄りたちの癒やしや楽しみになれば」と考えたからだ。

決断すれば即行動が、厳木高生らしさ。部員たちは早速5月から6月にかけ、厳木川でフナやカワムツ、ドンコ、オヤニラミなど8種類の淡水魚を捕獲。校内で餌やりを行い、環境になじませた後、「寿光園」に寄贈した。

科学部の部員たちの素晴らしいところは、やりっぱなしにしないところだ。プレゼントした後も週2回のペースで同ホームを訪問。餌やりや水槽の清掃、水替えを交代で行い魚の世話を続け、お年寄りとの交流を深めている。

お年寄りたちも訪問日を心待ちにしており、生徒の元気な挨拶の声が聞こえると、待ち受けたお年寄りが水槽に近づき、餌やりの様子などを食い入るように見つめる。「昔を思い出すよ」と話すお年寄りに、部員たちは、自分の祖父母に語りかけるように笑顔で応えていた。

同校では、各部活動においても、普段の活動の中にボランティアの要素を取り入れており、今回の科学部の奉仕活動も、日頃の教育の成果といえるだろう。

(2010年10月掲載)

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