【特集】選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

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吉村 真晴選手 プロフィール

吉村 真晴選手

卓球選手 名古屋ダイハツ所属
リオデジャネイロオリンピック男子団体銀メダリスト

PROFILE

1993年8月3日生まれ。茨城県出身。父が元卓球選手だったことから、父がコーチを務める東海ジュニア卓球クラブで、小学校入学と同時に卓球を始める。以来、仙台育英・秀光中学校、野田学園中学・高校と卓球の強豪校に進み、寮生活を送りながら卓球に打ち込む。2011年には高校3年生でジャパントップ12卓球大会に出場し準優勝、続くアジアジュニア卓球選手権では日本人選手として初優勝、そして2012年の全日本卓球選手権では、高校生として2人目の全日本王者となり一躍注目を集めた。高校卒業後は愛知工業大学に進み、2012年には日本代表に選出され、世界卓球選手権ドルトムント大会の男子団体で銅メダルを獲得した。その後も2015年世界卓球蘇州大会・混合ダブルスでの銀メダルをはじめ、世界卓球やアジア卓球選手権などでめざましい活躍を見せ、リオデジャネイロオリンピックの代表に選出された。そして迎えた2016年は、世界卓球クアラルンプール大会の団体で銀、続くオリンピックでも日本男子初となる団体での銀メダルを獲得した。またオリンピック後の2017年、世界卓球デュッセルドルフ大会で丹羽孝希選手と組んだダブルスで銅メダル、石川佳純選手と組んだ混合ダブルスでは48年ぶりの優勝を果たし、今後の活躍が期待されている。

吉村 真晴選手の学生時代は・・・

卓球では超スパルタの父に、褒められるのが一番嬉しかった

吉村 真晴さん写真
 元卓球選手だった父が、いつも仕事帰りに仲間と集まって卓球をしていたんです。いつもついて行っているうちに、僕も卓球に興味を持って自然と始めていました。他にスポーツを知らなかったこともありますが、お父さん子だった僕は父に刺激を受けたんです。そして僕が卓球を始めた卓球クラブ(東海ジュニア卓球クラブ)に、父もコーチとして入り指導するようになりました。すると弟たちも同じように卓球の世界に入っていくようになり、僕たち兄弟にとって父は最初の指導者になったんです。当時は父と卓球ができること、会話を通してコミュニケーションが持てることが一番楽しかったですね。そんな中、小学校2年生で出場した初めての全国大会で、ベスト8だったんですが、勝てた試合で逆転負けしたことが悔しくて、泣きながら試合していたのを今でも覚えています(笑)。
 その後、卓球の名門校でもある仙台育英・秀光中学校に入学し、家を出て寮生活が始まりました。そして中学3年の夏に、やはり卓球の強豪校である野田学園中学校に転校し、野田学園高等学校に進みました。当時は卓球ができることが何より嬉しくて、中学から寮生活をすることに不安は無かったのですが、やはり背中を押してくれたのは父でした。ただ父はすごくスパルタで、試合に勝っても負けても、練習の後も、いつも怒られていましたから、父の厳しさから逃げられる嬉しさもあったのかもしれません(笑)。でも、卓球で父に褒められたときは一番嬉しかった。きっと弟たちも同じだったと思いますが、あの父の厳しさが僕たちを強くしてくれたし、選手として成長する力を育ててくれましたと思っています。だから父がいなければ、今の僕はなかったでしょうね。
 中学・高校時代は寮と学校を往復する毎日で、勉強の他には卓球しかしてこなかった。でも特に野田学園時代は、練習環境はもちろん遠征で授業に出られない僕たちのために、授業やテストに補習など、先生方にすごくサポートしていただきました。野田学園では最高の学生時代を過ごしました。選手としても成長できたし、人間力を磨くこともできたと思っています。今でも折に触れて訪ねることがあります。もちろんリオの後も凱旋パレードまでも開催していただきました。

大学進学後の更なる躍進、そしてオリンピックへの挑戦

水谷選手のメダルに続き、団体でも絶対にメダルを取る!

吉村 真晴さん写真
 国外の試合に参戦するようになったのは、高校3年生でU18の日本代表に選ばれてからです。その頃から授業にも段々追いつかなくなってしまいました。でもジャパントップ12卓球大会で準優勝、アジアジュニア卓球選手権の優勝、世界ジュニアで3位、そして全日本卓球選手権初優勝という成績を残せたのも,高校時代の素晴らしい環境とサポートがあったからだと感謝しています。
 野田学園卒業後は監督の薦めもあって、卓球の名門校である愛知工業大学に進みました。愛知工業大学は卓球の世界チャンピオンも輩出しているし、卓球を通して中国との交流もあることで卓球には最高の大学でした。そんな中で卓球に打ち込めたことは、その後の世界卓球選手権など大きな舞台で力を発揮できる、大きなステップになったと思います。
 大学時代も寮生活で、毎日、授業と練習に明け暮れていたんですが、たまに出かける温泉が密かな楽しみだったんです(笑)。大学はけっこう田舎だったので、たまに買い物とかで町に出ると、ついでに熱海なんかの温泉までぶらりと一人旅。これが最高のリフレッシュで、また頑張ろうと思えるんですよ(笑)。
 大学時代には世界卓球やワールドツアーなど、海外の大会にも数多く出場していましたが、やはりオリンピックは格別でした。実際、リオに行って、会場の雰囲気や緊張感など他では味わったことのない感覚がひしひしと伝わってきました。例えば中国のトップ選手が、1回戦から本気を出してくるって珍しいんですよ。これがオリンピックなんだと鳥肌が立ちました。そして小さい時からの夢だったオリンピックの舞台で戦えると思うと、楽しみでしょうがなかった。その楽しさが最高のモチベーションになりました。またシングルスでは、水谷隼選手が日本人初のメダル獲得を達成してくれたことも大きな刺激になり、「次の団体戦でも絶対メダルをとるぞ!」と更にモチベーションが上がりました。そんなチームみんなの強い思いで勝ち取った銀メダルは、僕にとって更なる挑戦への活力の基(メダル)になると思っています。

吉村 真晴選手からのワンポイントアドバイス

大事な判断力を鍛えるには、基礎練習の積み重ねが第一

吉村 真晴さん写真
 卓球は年齢に関係なく、楽しさを共有できるスポーツだと思います。皆さんも一度は体験したことがあるスポーツで、未経験者や初心者でも入りやすいんじゃないでしょうか。ただ突き詰めていくと、技術や敏速な対応力も要求されます。特に卓球台を挟んで対戦するので距離も近く、スピード感はかなりのものです。でも卓球は、強い、速いだけじゃなく、相手にどうやってミスをさせるかを考えながら仕掛ける。そんな駆け引きの面白さもあるスポーツです。そんな卓球を楽しむためにも、まずは基礎練習を大事にしてください。僕も学生時代は、徹底的に基礎練習に力を入れていました。
(1)打ち込み・・・基本中のフォアハンドとバックハンドの打ち込み練習です。2人1組で、互いにフォア、バック同士で打ち合います。だいたい10分単位で、フォアからバックに変えて練習します。それを毎日1時間くらいやっていました。疲れてくるとだんだん腕が上がらなくなってくるのですが、それでも自然と体が動くくらいやっていました。この練習では、ボールとラケットに慣れて、とにかく正確に打ち返すことが大切です。
(2)引き合い・・・フォアとバックの次は、ドライブの引き合いです。攻撃のベースとなるドライブ(ボールをこするようにして回転をかけて打つ打ち方)対ドライブで練習します。

ラケットを持った練習の他にも、体幹トレーニングや俊敏で細かい足の動きを鍛える反復横跳び、スクワットやベンチプレス、ダッシュなど。卓球は限られたスペースの中で全身の筋肉を使うスポーツなので、トレーニングも多岐にわたります。打ち込みといった練習と、体を作るトレーニングをうまく組み合わせることが大事だと思います。
打ち込み練習のアドバイスは、フォアでもバックでもドライブでも、自分でボールをコントロールできるように意識して打つこと。そのためには、相手のボールを素早く見極める判断力が必要です。その判断力を鍛えるには、やはり基礎練習の積み重ねだと思います。その上で自分の得意な打ち方や技を身につけるようにしてください。

吉村 真晴選手からみんなへメッセージ

全力でチャレンジして、目の前のチャンスを手にしよう!

吉村 真晴さん写真
 日本卓球界において、2016年のリオオリンピックでのメダルは大きなステップになりました。社会での注目度も上がり、一躍人気スポーツになりました。僕自身メディアに出演させていただくことも増え、いろんな環境が変わったし、メダリストとしての自覚も持てるようになりました。このチャンスを生かして、これからは日本卓球の普及にも協力できたらと思っています。そして僕の次の目標は、2019年の世界卓球です。石川選手との混合ダブルス2連覇と、シングルスでの代表権を獲得して結果を出したい。そしてその先にある、2020年の東京オリンピックに絶対につなげたい。東京は選手としての最後のオリンピックになるかもしれないので、全力で向かいたいという強い思いを持っています。
 僕が今思うのは、高校時代は何にでもチャレンジできたということです。もちろんスポーツにおいても勉強においても。もちろんプライベートもそうです。きっと楽しいことや興味のあることがたくさんあると思いますが、とにかく全力で向かっていくことで、目の前にあるチャンスを必ず手にすることができると思うからです。皆さんも是非、全力でチャレンジしてください。そして大好きな世界で、思う存分力を発揮してみませんか。

※プロフィール等は2018年7月時点のものです。

丹羽 孝希選手
丹羽 孝希選手(卓球選手)
強くなりたければ、あえて厳しい環境に身を置くことも必要
平野 早矢香選手
平野 早矢香選手(卓球選手)
目の前の壁を乗り越えた達成感は、忘れられない
岸川 聖也選手
岸川 聖也選手(プロ卓球選手 北京オリンピック日本代表)
苦難や壁を乗り越える気持ちの強さが、人を大きくする
松下 浩二選手
松下 浩二選手(プロ卓球選手)
何かにチャレンジすること、それ自体が自分の成功だと思う

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一