【特集】伊東浩司選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

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伊東 浩司さん プロフィール

伊東 浩司さん

元陸上選手(日本代表) 100m日本記録保持者 現甲南大学助教授、女子陸上部監督

PROFILE

1970年1月29日生まれ。兵庫県出身。中学校から陸上を始め、大会に出場するたびに自己記録を更新。中学3年で出場したジュニアオリンピックでは、400mで優勝も果たす。そして報徳学園へ進学、87年に400mでジュニア日本新記録を樹立する。その後、東海大学卒業を経て富士通に入社。日本代表として92年のバルセロナを皮切りにアトランタ、シドニーのオリンピックに連続で出場し、アトランタとシドニーでは準決勝進出という記録を残す。更にシドニーではリレーで6位入賞も果たす。また、98年の日本選手権では、100mの日本新記録も樹立。01年、富士通退社後は甲南大学専任講師に就任。現在は甲南大学助教授であり、女子陸上部の監督も務めている。

伊東 浩司さんの学生時代・・・

はじめてすぐに記録ラッシュ 夢は当然オリンピック

伊東 浩司さん写真
小学生の頃はサッカー大好き少年でした。だから中学や高校に進学しても、サッカーを続けていくつもりでした。ところが、中学に進学してみるとサッカー部がなかった(笑)。そこで足の早かった僕に先生が「陸上をやってみたらどうだ」と勧めてくれました。もし中学にサッカー部があったとしたら、その後の人生は大きく変わっていたんでしょうね。僕の中学時代は、まさに黄金時代でした。3年間で20センチも背が高くなり、陸上では走るたびに記録が伸びました。ジュニアオリンピックで優勝したり、当時の中学生記録を塗りかえたり。それは楽しかったですね。何だって望むモノが簡単に手に入るような自信がありました。陸上で報徳学園への進学も決まり、ある意味エリート気分だったかも知れません。当時、中学の卒業アルバムには「将来はオリンピックに出たい!」と当たり前のように書いていたし、そんなに難しいことだとも思っていなかったんです。

自信があっただけに、高校時代で経験したスランプはきつかった

ところが、高校に入って思うように記録が伸びない時期が続きました。すると世間の風も少しずつ変わってきて、いろんな中傷や批判が聞こえてきたんです。「アイツは終わったな」なんてね。高校生の僕にはけっこうきつかったな。これが僕の人生で最初のスランプであり、挫折だったかもしれません。早い時期に記録を出した人間にとって、一度は通らなければならない道なのかな。 でも、そんな中で僕にはっきりとした道を示してくださったのが高校の陸上部顧問の先生でした。練習はもちろん礼儀にも厳しい先生で、「強くなればレベルが上がるとともに、環境も変わってくる。記録だけでなく行動や言動、礼儀といった人間性も必要になるんだ」とよくおっしゃっていました。人生で大事な時期に、大事なことを教えていただいたと思います。一度、こんなことがありました。高校2年生の時に出場した大会で、3位の僕を抜いて1年生が2位を獲ったのです。その時「1年生に負けて悔しい!」と言ったら「じゃあ3年生なら負けてもいいのか。競技になれば学年なんて関係ない、みんな平等なんだ」と言われました。そして2週間後の全国大会には「純粋に陸上を考えなさい」と出場させてもらえなかったんです。このとき学んだことは、プライドがあっただけに結果から逃げていた自分に気づきました。

伊東 浩司さんからのワンポイントアドバイス

集中練習よりもトータル練習を。その中で長所を伸ばせればベスト!

伊東 浩司さん写真
僕が進学した報徳学園は、マラソンが強い高校で短距離は選手も少なかったんです。だから練習に関しても、基礎練習の他は先生と生徒がミーティングをしながら少しずつ作っていくという感じでした。ちなみに陸上部では
(1)約1時間半のミーティング
走り方やフォーム、スタートについて先生や先輩たちと分析していく。そしていろんな意見や課題に、練習という形でチャレンジし、最も自分にあった走りを探していくことが記録につながる大事なプロセスになります。
(2)走る
これは陸上の基本練習。走ることに慣れる体作りも重要。軽く流す走りから集中した短距離の練習。とにかくいろんな場所で走りました。どんな環境でも対応できることもプラスかもしれません。もちろんスタートやダッシュも大切かもしれませんが、走りはスタートからゴールまでの総合です。だからその中のパーツだけを鍛えても全体にバランスよく走れなければ記録には繋がらないのではないでしょうか。
(3)ストレッチ
全てのスポーツに言えることは、基礎の体作り。その中で重要なのは体の動きや筋肉を柔軟にするストレッチ。練習の最初と最後は欠かさずやってください。特に高校生の時期は、マシーンを使ったウェイトトレーニングより、マットなどを使った基本のストレッチでケガをしない筋肉・体作りが大切です。

これが僕の高校時代の練習メニューですが、当時は気持ちの部分でもトレーニングしていたと思います。とにかくみんなでかけ声をかけながら走ったりして、「このしんどさを、みんなの根性で乗り切ろう!」なんて青春ドラマの要素もあったしね(笑)。でも、その意気込みって大きかったな。体の面で言うと、スポーツを長くやっていきたいのであれば、やはりストレッチ(体操)は大事です。それと気をつけてほしいのは、短所を直すことばかりに気を取られてしまうと、時には長所を消してしまうこともあります。人間には個性があり、それぞれにあった練習をすることで可能性を最大限に引き出せるのではないでしょうか。

伊東 浩司さんからみんなへメッセージ

向上心、チャレンジ精神が自分を強くする

伊東 浩司さん写真
 今の高校生を見ていて感じるんですが、一生懸命になることに少し恥ずかしさを持ってるんじゃないかな。何となく「人は人、自分にはできないし関係ないから」みたいな妙に賢く割り切ってしまう気がします。でも、高校生という多感な時期に打ち込めるモノに必死になるのもいいと思いますよ。例えば僕らが高校生時代に先輩の走りを見たり、スポ根ものの漫画やドラマで刺激されて夢を追いかけたみたいに。打ち込めることに、一生懸命になることにチャレンジしてほしい。恥ずかしがらないでほしいですね。その向上心とチャレンジ精神が、きっと自分自身を強くしてくれると思います。
 ただ、方法は人それぞれです。例えば陸上の練習においても、末続選手はいつも腹筋練習をしていたが僕はしなかった。でもどちらも結果を出すことができた。だから人と比べる必要はないんです。自分自身を見つけ出していくことが大事だと思いますよ。

※この記事は2006年8月に取材したものです。プロフィール等は取材時点のものですので、ご了承ください。

右代 啓祐選手
右代 啓祐選手(陸上選手(十種競技))
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多田 修平選手(陸上選手)
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上原 美幸選手(陸上選手(長距離・マラソン))
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新井 涼平選手(陸上選手(やり投げ))
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藤光 謙司選手(陸上選手)
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朝原 宣治選手(陸上選手)
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2006年6月

高野 進さん(元陸上400m選手 日本記録保持者)
自分には選択肢はない、という気持ちでエネルギーを注いできた

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一