海外駐在員 | お仕事図鑑250 - 日本の学校 | 色んなお仕事を紹介
お仕事図鑑250
監修/元全国小学校社会科研究会会長 羽豆成二

国際・海外


海外駐在員の仕事
 海外に支店を持つ日本企業(にほんきぎょう)の社員で、海外の支店に赴任(ふにん)し滞在(たいざい)して企業の仕事をしている人が、海外駐在員です。現地スタッフをまとめたり、指導したり、現地業務がスムーズに進むように働きます。海外駐在員は、国際言語である英語、あるいは現地の言葉を理解していなければなりません。また、現地の歴史・文化や国民性を十分にのみ込んで、その国の人々と接していくことが必要です。また、日本とは気候や風土、食事も違うので、体力も必要です。国際化が進んでいる中、海外旅行は日常化し、国単位だけではなく、企業間や個人の間でも、国境を越えた協力関係が進んでいます。海外駐在員は、そんな現代で、日本と海外のパイプ役として活躍する重要な仕事と言えるでしょう。

海外駐在員にインタビュー
 機械メーカーに就職し、5年目にエジプト支社の駐在員となりました。支社といっても、日本人はわたしと支社長と工場長の3人で、あとは、全員現地の人です。最初は、現地の通訳がつきましたが、今はいません。織物を作る繊維(せんい)メーカーなので、現地工場では織物の機械がたくさんあります。わたしは、工場長から連絡(れんらく)を受けて、機械の状態や生産状況(せいさんじょうきょう)などを本社に連絡し、本社からの指示を工場長に伝えます。実は、このような仕事以外の仕事のほうに多くの時間を取られるのが日常的です。本社役員の家族や友人、ときには、その知人といった人たちが、エジプトにいる間のお世話役です。来るかたはみなさん、初めてのエジプトですから、とても感動しますが、わたしは、もう何十回と体験している場所ですから、ときには退屈(たいくつ)してしまいます。でも、この仕事も広い意味で会社のためになるわけですから、みなさんに楽しく帰ってもらうように精いっぱいやりますよ。
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