リハビリトレーナー | お仕事図鑑250 - 日本の学校 | 色んなお仕事を紹介
お仕事図鑑250
監修/元全国小学校社会科研究会会長 羽豆成二

健康・医療


リハビリトレーナーの仕事
 リハビリトレーナーとは、事故やけが、病気などで心と体に障がいを持ってしまった人を対象に、その人が障がいを持つ以前に持っていた能力を取りもどすように助ける人のことです。けがや故障で手術したスポーツ選手、病気で体が動かなくなったお年寄り、事故で下半身が不自由になった若い人など、リハビリトレーナーが対象とする人や状態はさまざまですが、体や心の面、仕事の面、そして毎日の生活において、その人が以前の状態にもどるようにするという目的は、みな同じです。その人の障がいの状態をきちんと判断し、役に立つ治療(ちりょう)法を研究するための深い医学の知識が必要とされるため、運動障がいを対象とするリハビリトレーナーには、医師の資格を持っている人が多くいます。また、医師の指示を受けてリハビリを行う理学療法士も、広く活動しています。
 スポーツ分野には公的資格のアスレティックトレーナーがいて、チームのスポーツドクターやコーチとの話し合いにより、選手のリハビリの進行状況(じょうきょう)を見守り、アドバイスする仕事にあたっています。

リハビリトレーナーにインタビュー
 わたしはスポーツが大好きな整形外科の医者で、リハビリトレーナーとしてさまざまな分野の人のリハビリをしてきました。担当した人の中で、印象に残っているケースがあります。
 プロ野球のピッチャーで、中学時代から将来はプロ野球の選手になるだろうと周囲のみんなが思っていたような人でした。本人もそのつもりで熱心に練習していました。高校を卒業してプロ球団に入団したのですが、ひじが使い過ぎでとても投げられるような状態ではありませんでした。手術し、その後のリハビリを1年間担当したのですが、その選手の落ちこみは激しく、あせりから生活も乱れていました。こういうケースには、肉体的な対応だけではなく、心の面でも落ち着かせるようなやり方が求められます。
 最初に、選手へリハビリの目標と回復するまでの経過をきちんと示してあげることも、リハビリトレーナーの重要な仕事なのです。

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