山形県　山辺高校　食物科のみなさんの善きことニュース

地元食材で手作り御膳　地域住民とおいしい交流

山形県　山辺高校　食物科のみなさん

「協調・博愛・奉仕」を校訓とする山形県立山辺高校の生徒は、日頃の学習成果を生かして、地元山辺町の活性化に貢献する活動に積極的に取り組んでいる。

今年１月１２日には、山辺町本町通りの空き店舗を活用するイベント「よらっしゃい亭まつり」に、食物科、看護科、福祉科の３学科１～３年生約５０人が参加。地域住民との交流を楽しんだ。

４回目となる今回は、同町の「初市」に合わせての実施で、食物科では、生徒手作りの御膳「初市御膳」（限定４０食）を初めて企画し、販売した。

食物科の生徒は、これまでも地元食材を使ったメニューを多数考案しており、今回の御膳には、町がブランド化を進める豚肉「舞米豚」の煮物や揚げ物、赤根ホウレンソウのあえ物、正月にちなんだ梅ようかんなど、約１５品のおかずを盛りつけた。

華道部の作品が飾られた会場で御膳を味わった来場者は「味付けがちょうど良い」「見た目も華やか」と満足そう。準備に１週間かけたという生徒は「みなさんが今年一年、元気に幸せになるようを願って作った」と話していた。

また体験コーナーでは、看護科の山辺産ラベンダー入りクリームをたっぷり塗って行うハンドマッサージが、今回も大好評。食物科のパン作りや福祉科のビーズを使った工作体験には、大勢の親子連れが楽しんでいた。

参加した生徒は「今後もイベントを通して地元を活気づけたい」と意欲を見せていた。
（2013年2月掲載）