【特集】棟朝銀河選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

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棟朝 銀河選手 プロフィール

棟朝 銀河選手

トランポリン選手
セイコー社員
リオデジャネイロオリンピック・個人4位入賞

PROFILE

1994年4月7日生まれ。東京都西東京市出身。小学校2年生からトランポリンを始め、小学校3年次に全日本ジュニア低学年の部で優勝。小学校6年時にはオリンピック強化指定選手に選ばれ、その後の全日本ジュニアトランポリン選手権で2年連続最優秀選手賞を受賞、中学3年時には全日本選手権で6位入賞するなどジュニア時代から注目を集めていた。明治大学付属中学校・高等学校を経てトランポリンの強豪校、慶應義塾大学(環境情報学部)に進学。大学1年時には難度18点台の日本記録を樹立した。そして在学中の2016年には、全日本トランポリン競技年齢別選手権オープン部門で優勝をはじめ、ワールドカップでも好成績を出し、リオデジャネイロオリンピックに出場。日本人最高位となる個人4位入賞を果たした。そして2018年、大学卒業後にセイコーホールディングス株式会社に入社。今年は11月の世界選手権、そして2020年の東京オリンピックを目指し、その跳躍からは目が離せない。

棟朝 銀河選手の学生時代は・・・

初めて自分からやりたいと興味を持ったのはトランポリンだった

棟朝 銀河さん写真
 僕が物心ついた頃から習っていたのは、体操でした。ところが通っていた体操クラブが閉鎖になるというので別のクラブを探していたとき、トランポリン教室を見つけて体験教室に参加してみたんです。初めて跳んでみると意外と面白くて、初めて自分からやりたいと言ったそうです(笑)。これが小学校2年生の時です。それまで体操や水泳などいろんな習いごとをしていましたが、自分の意思で興味を持ったのはトランポリンが初めてでした。トランポリン教室と言えば珍しいと思われがちですが、僕の通っていた「大泉スワロー体育クラブ」は結構大手のトランポリン教室で、当時からたくさんの生徒が通っていました。
 トランポリンは高く跳べることも非日常で愉快な気分ですが、少しずつ技を覚えていくと面白さが増えていくようでした。そんな中、小学校3年生の時に出場した全日本ジュニアの低学年の部で優勝しました。そして小学校5年生の時、協会が主催する「オリンピック強化選手オーディション」に小学生として唯一合格したのが、大きな転換期だったと思います。競技としての面白さは始めた当初から感じていましたが、競技者としてオリンピックを意識したのはこの頃からだったと思います。そして、この強化選手に選ばれたことをきっかけに、中学に上がるとトランポリン1本に絞ることになりました。僕としては、やはりトランポリンが一番好きだったので、これからは好きなことに全て時間が使える嬉しさがありました。

大学時代に記録を更新、そして念願のオリンピック出場へ

オリンピックこそ、競技の楽しさを伝えられる最高の舞台

棟朝 銀河さん写真
 柔軟性も必要となるトランポリンですが、僕の場合体操をやっていたこともあり柔軟性はあったのですが、実は苦労した部分もありました。例えば体操競技の練習としてトランポリンを取り入れることはありますが、その逆はあまりないんです。なぜかというと体操とトランポリンでは踏み方が全然違ってきます。なので体操からトランポリンに入った僕は、そこを修正するのに結構時間がかかりましたね(笑)。
 中学時代は全日本ジュニアトランポリン選手権で最優秀選手賞をいただき、高校時代には難度点日本記録を出すことができました。ただ学校にはトランポリン部がなかったので、高校時代まではずっとクラブで練習をしていました。高校卒業後はトランポリンの強豪・慶應義塾大学に進み、難度点を更新するなど順調に記録を伸ばしていました。そして大学在学中に、小学生の頃から目標としていたオリンピック、2016年のリオデジャネイロオリンピックに出場することができました。
 僕にとってオリンピックとはやはり憧れの大会でした。4年に1度しかないということ、そして世界でもたった16名、各国2名しか出場できない大会なんです。レベルでは世界選手権の方が高いかもしれませんが、オリンピックは特別な存在でした。イベント性が高く、世界の注目度も格別です。会場内の盛り上がりもすごく、その雰囲気は僕にも伝わってきました。もちろんオリンピックですから緊張もしますが、なにより僕自身が楽しみたかった。これまできつい練習を頑張ってこられたのもトランポリンが好きだからです。それなら、せっかくのオリンピックなんだから誰のためでもなく、自分のために楽しもうと思いました。そして自分の楽しさが演技になって、観てくれる人に伝えたいと思って挑みました。結果は個人4位とメダルには届きませんでしたが、次の目標につながる跳躍ができたと思っています。

棟朝 銀河選手からのワンポイントアドバイス

まずは楽しみながら、いろんな感覚を体に覚えさせる

棟朝 銀河さん写真
 トランポリンの魅力は、自力で高く跳ぶことができる数少ないスポーツであり、普通ではできない動作ができる楽しさではないでしょうか。もちろん細かいルールがあり、飛び上がったときの角度が少しでもずれると枠から外れて終わってしまうという、シビアだからこその達成感もあります。また技もいろいろで、宙返りだけではなく初心者でも習得しやすい技もあります。ではトランポリンで大事な要素とトレーニング内容とは・・・
(1)体幹を鍛える・・・トランポリンでは、跳ぶときに支えられる体を作ることがすごく重要になり、体幹トレーニングは練習のメインといっても過言ではありません。跳躍練習に入る前には、しっかりと体幹トレーニングをします。特に着床の時には体重の10倍ほどの重さが足や腰にかかることもあるので、怪我を予防するためにも体幹がしっかりしていることが最重要です。プランク(背筋を伸ばし腕と足の4点で体を支える)やゆっくりの腹筋など、まずは一人でできるトレーニングから始めます。
(2)跳躍・・・大事なことはブレたりズレたりせずに、正確に跳ぶことです。技には尻をついたり腹をつくものもあり、跳躍と組み合わせていきます。そして次に一回転宙返りなどの技にトライしていきます。そして技の習得に大事なことは、反復練習です。僕も一回宙返りを正確に跳び着床できるまで、何回も繰り返して練習していました。そして技の難易度を上げるときは、徐々に段階を踏むこと。例えば一回宙返りから二回宙返りに進むときも、一回宙返りに1/4宙返りをつけ、できたら次に3/4宙返りをつけるなど段階を作ってトライしていました。こうして基本の宙返りを習得したら、次はひねりの技にもトライしましょう。
(3)フォーム・・・跳んでいるときはなかなかフォームまで気が回りません。でもトランポリンにとって美しいフォームは大事な要素です。そこで鏡の前で、体をどのように伸ばせば美しく見えるかなど、フォームの研究をして体に覚えさせるようにしていました。またコーチなどに映像を撮ってもらいフォームを研究するのもいいと思います。

技の練習では、背落ちや腹落ちといった初心者でもトライしやすいものから始めます。遊んでいるような楽しさで、まず感覚を体に覚えさせることが大事です。体で覚えた感覚が技のステップアップに役立ちます。そして大会のためには、跳躍や技など一つ一つの部分練習を大事にすること。もうひとつは練習でのあらゆる動きをオーバーにやってみること。このオーバーな動きこそ表現の部分では有効になるからです。

棟朝 銀河選手からみんなへメッセージ

頑張った経験は、次のチャレンジへの自信になる

棟朝 銀河さん写真
 大学卒業後にセイコーに入社し、社会人選手となり今年で2年目を迎えます。僕自身、リオデジャネイロオリンピックが終わってから怪我続きで、あまり練習ができない時期もありました。でも少しずつ調子は上がってきているので、その先にはもちろん2020年の東京オリンピックがありますから。実は2008年の北京大会から3大会連続、日本人選手が4位だったんです。それだけにやはりメダルを取って、より多くの人にトランポリンに興味を持ってもらいたいですね。現在、トランポリンのイベントにもできる限り参加して、面白さを一人でも多くの子どもたちや学生に皆さんにも伝えられたらと頑張っています。
 トランポリンは学校の部活でも少なくて、僕も高校時代は学校が終わるとすぐにクラブに通って練習するという毎日でした。そういう意味では、ちょっとつまらない高校時代と思われるかもしれませんが、そんな中で受験もスポーツも自分なりに全力で取り組んできました。今振り返ると、時間も足りなくて大変だったなぁと思います。でも、高校時代の頑張った経験があるから、また苦しい局面でも乗り越えられるという思いというか自信があります。皆さんにも、好きなことのためなら苦しくても全力でチャレンジする勇気を持ってもらいたいですね。それは自分が後悔しないためです。

※プロフィール等は2019年8月時点のものです。

森 ひかる選手
森 ひかる選手(トランポリン選手)
何にでも挑戦できる今を、とにかく楽しんでください
伊藤 正樹選手
伊藤 正樹選手(トランポリン選手 ロンドンオリンピック日本代表)
好きなものに出会えたら、とことん向き合ってほしい

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一