【特集】米満達弘選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

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米満 達弘選手 プロフィール

米満 達弘選手

レスリング選手(自衛隊体育学校所属)
2012年ロンドンオリンピック金メダリスト(男子レスリング・フリースタイル66kg級)

PROFILE

1986年8月5日生まれ。山梨県富士吉田市出身。山梨県立韮崎工業高校に入学後にレスリングを始め、3年時にはインターハイ2位、国体優勝を納める。卒業後はレスリングの名門・拓殖大学に入学、4年時の2008年には全日本学生選手権、全日本選手権、世界学生選手権で優勝を果たすが北京オリンピック出場は叶わなかった。 2009年に自衛隊体育学校に入隊。2010年のアジア競技大会で優勝、2011年の世界選手権で銀メダル、2012年の全日本選手権優勝など数々の成績を残し、2012年に初めて出場したロンドンオリンピックでは、男子レスリング24年ぶりとなる金メダルを獲得。同年、紫綬褒章も受賞した。

米満 達弘選手の学生時代は・・・

柔道そしてレスリングは、初めて自分が真剣になれたもの

米満 達弘選手写真
 僕はごく普通の少年時代を過ごしてきたと思います。ただ特にスポーツをやっていたとか、興味があった訳でもなかったんですよ(笑)。初めてスポーツをしようかなと思ったのは中学生になってからですね。何か部活動に入ろうと思ったんです。でもサッカーや野球といった団体競技は結構みんな小さい時からチームに入っていたりするんですよ。だからグループもできていたりするので、個人競技にしようと考えて柔道部に入りました。最初は面白さなんてわからなかったし、練習もきつかったけど、これまで何かに真剣になったことがあまりなかったので、柔道を一生懸命やろうと決めていました。でも、この時の選択が後のレスリングにつながっていったんだと思います。柔道が楽しくなったのは試合に勝てるようになってからです。
 そして中学3年生の時に、韮崎工業高校のレスリング部顧問の先生にスカウトされたんです。実は中学時代から体育の先生にレスリングを勧められていたこともあり、柔道からレスリングに転向することに違和感はなかったですね。それに格闘技というスポーツが好きでもありましたから。そして高校入学後にレスリングを始めました。今にして思うと、僕の可能性を見いだしてくれた先生がたくさんいてくれたことに感謝しています。
 レスリングの面白さはやはり体が直接ぶつかるスポーツということですね。距離もすごく近いので力や技術だけではなく、戦略を考え相手とのかけひきをする面白さもあります。その分、怪我が多いスポーツだとも言えます。でも僕にはすごく体にあっていたという気がします。子供の頃から兄弟とよくじゃれ合っては取っ組み合いをしていたからですかね(笑)。

大学から自衛隊へ、そしてオリンピックへ・・・

失う物は何もない、という気持ちで挑んだオリンピック

米満 達弘選手写真
 高校卒業後は拓殖大学から誘っていただき、入学を決めました。拓殖大学のレスリング部は選手それぞれの個性やレベルにあった指導をしてくれることもあって僕にはすごくあっていたと思います。在学中の2008年の北京オリンピックには出場できませんでしたが、世界学生選手権、全日本学生選手権、全日本選手権の優勝につながっていきました。
 卒業後の進路として選んだのは自衛隊体育学校でした。学生の時は、オリンピックにいくことは自分の夢でしたが、これからは自分の任務であり仕事になりました。それだけにレスリングへ取り組む姿勢も厳しくなっていったと思います。自衛隊は僕にとって、レスリングをする理想的な環境でした。レスリング選手は卒業後も大学で練習をすることが多いのですが、自衛隊体育学校には練習する場所も、日常生活・食生活などをサポートしてくれる環境も整っていました。だからレスリングだけを考えることができたんです。
 そして2012年のロンドンオリンピック出場が決まった時は、ひとつの任務をクリアできたことと、両親にも胸を張れるという様々な想いとうれしさがありました。僕の母はスポーツにはあまり興味がなく、僕のレスリングにも無関心だったんですが、オリンピック日本代表になれたことで、やっと息子を認めてくれたようです(笑)。
 オリンピックの2年前にアジア大会という大きな大会に出場したのですが、この経験がすごく僕には良かったと思います。練習場や選手村などの環境も似ていたので、オリンピックの雰囲気にのまれてしまうこともなかった。それに出場している選手も世界選手権で顔を合わせているメンバーがたくさんいて、変に緊張しなかったのがよかった。ただ怪我が完治していなかったという不安要素はありましたが、周りからそんなに期待されていなかったと思うし(笑)、僕にとって失う物は何もないという気持ちで臨めました。これまで練習してきたこと、数々の大会で培ったものを全て発揮できたと思います。だから金メダルを手にすることができた。これは大きな喜びや達成感などいろんなことを僕に教えてくれました。世間の注目度もすごく変わったし、メダリストとしての責任の重さを初めて感じました。でも一番感じたことは、このメダルを手にするために、どれほど多くの人たちのサポートがあったかということ。メダルの嬉しさと、感謝の気持ちを噛み締めたオリンピックでした。

米満 達弘選手からのワンポイントアドバイス

技を覚え、身につけるための反復練習が重要

米満 達弘選手写真
 レスリングは相手と体を密着させ技をかける格闘技です。それだけにスピードや負荷もかかるので怪我につながることも多いスポーツです。怪我をしないためにも、レスリングに適した体や筋肉を作ることが大切です。練習は基本的なことがほとんどですが、繰り返し反復することで身につけていくようにしていました。
(1)ウォームアップ・・・まず練習に入る前に体をほぐし温めておくことです。ストレッチや前転・後転、開脚などいろんなマット運動をしながらアップしておきます。
(2)打ち込み・・・技の基本練習ですが、動きながら相手に技をかけていきます。技の形を覚え感覚を身につけるためにも、反復練習が大切です。そして具体的に技をどうすればかけられるのか、技を研究し、いろいろと想定した練習をします。
(3)寝技の練習・・・立ち技から寝技につなげるような練習も重要です。
(4)スパーリング・・・実際に試合形式で練習します。互いの動きの中で、技を使ってみることが大事です。練習したことが実践で使えるようにするための練習です。
(5)筋肉トレーニング・・・練習の最後にマシーンなどを使って、筋肉を鍛えるようにします。

これは僕の学生時代の練習メニューですが、初心者の人は、まず技を覚えて身につける打ち込み練習が重要です。何度も反復しながら体に覚えさせるようにしてください。

米満 達弘選手からみんなへメッセージ

自分のオンリーワン、ナンバーワンを見つけよう!

米満 達弘選手写真
 レスリングは怪我が多いスポーツで、僕も怪我ではすごく苦しい思いもしました。それでも、これまで続けてこられたのは好きだったから。僕は子供の頃からスポーツで自分を表現することはなかった。でも柔道やレスリングに出会って、自分にもできること、夢中になれることを見つけました。そして、これなら一番になれるんだということにも気づきました。実際、日常生活でもできないことが多かったんですよ。例えば泳ぐこともできないし(笑)。でもレスリングで金メダルを取ることができました。
 何かに夢中になれることは素晴らしいことです。皆さんも自分のオンリーワン、ナンバーワンを見つけてください。多くのことができなくても、器用じゃなくてもいいと思います。好きという気持ちがあれば、誰でも何かに打ち込むことができるはずです。そして結果をだすチャンスは必ずあります。
 僕のこれからの目標は、今まで自分が身につけてきた技術や精神を次の世代の選手達に伝えいくことです。そのためには指導者としていろんなことを学ぶ努力をする。オリンピックのメダリストとしての役割であり、責任だと思っています。今まで僕がいろんな方々からサポートしていただいた感謝の気持ちを、次は僕が形にしてお返しするつもりです。

※プロフィール等は2015年2月時点のものです。

樋口 黎選手
樋口 黎選手(レスリング選手)
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文田 健一郎選手(レスリング選手)
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土性 沙羅選手(レスリング選手)
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登坂 絵莉選手(レスリング選手)
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小原 日登美選手(レスリング選手)
喜びも挫折も、経験が自分を大きく強くしてくれた
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伊調 馨選手(女子レスリング選手)
好きなら、何があっても諦めない!

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一