【特集】川中香緒里選手からの高校生へのメッセージ | 日本の学校

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アスリートからの熱いメッセージ

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川中 香緒里選手 プロフィール

川中 香緒里選手

アーチェリー選手 ミキハウス所属
2012年ロンドンオリンピック・団体銅メダリスト

PROFILE

1991年8月3日生まれ。鳥取県東伯郡出身。米子南高校入学時からアーチェリーを始め、半年後の鳥取県高校新人戦でいきなりの優勝。高校時代は全国高校総体での団体優勝をはじめジュニアナショナルメンバー入りするなど、早くも頭角を現していた。高校卒業後は強豪、近畿大学に進学し国内外の大会で活躍し、2011年のアジア選手権では優勝を果たした。そして大学在学中の2012年、ロンドンオリンピックの日本代表に選出され、女子団体で早川漣選手、蟹江美貴選手と共に見事、銅メダルを獲得した。大学卒業後はミキハウスに入社。その後もアジアグランプリ台北大会団体戦・個人戦での優勝、2014年アジア大会団体銅メダルなど、新しい環境でも実力を発揮し2016年には二度目のリオデジャネイロオリンピック出場を果たした。オリンピックをはじめ様々な大会での経験が、日本の女子アーチェリー界に大きな希望と活力を与えている。

川中 香緒里選手の学生時代は・・・

アーチェリーは、高校時代だけと決めていた

川中 香緒里さん写真
 私がアーチェリーを始めたのは高校生になってからです。小学校の頃はバレーボール、中学校ではソフトテニスをしていましたが、両親に勧められたり、友達に誘われて始めました。でもスポーツは嫌いではなかったので、高校に進んでからも何かクラブに入ろうとは思っていました。そんな私がアーチェリーを選んだのは、練習場が学校の目立つところにあったからという単純な動機でした。アーチェリーはテレビのオリンピック中継などで見たことがあった程度で、もちろんルールも知らなかったんです。ただ先輩たちも多く、明るい雰囲気だったので楽しそうに感じたのを覚えています。実際に始めてみると何をやっても初めての経験で、すごく新鮮で楽しかったですね。もちろん最初は弓の引き方から教わるのですが、少しずつ打てる距離が伸びてくると自分の成長がわかる気がして更に面白くなっていきました。
 そして始めて数ヶ月、高校1年生の秋に初めての公式戦となる鳥取県高校新人戦に出場して優勝してしまいました。するとモチベーションも自然と上がり、次はインターハイ出場が目標になっていました。
 実は米子南高校は、服飾や食物など家庭科系の勉強がしたくて選んだ学校だったんです。そして家政科系の大学に進んで、更に専門的に勉強をしたいと思っていました。ですからアーチェリーも高校時代だけのクラブ活動と決めていたんです。ところがアーチェリーへの気持ちに変化が起こったのは高校3年生の時。高校時代でやめるつもりだったアーチェリーですが、最後のインターハイで負けて自分の力を出し切れなかった悔しさから「ここでやめられない!」と思い、大学でアーチェリーを続ける決心をしました。

アスリートとして選んだ大学進学、そしてオリンピック出場・・・

オリンピックに絶対出場したかったから、近畿大学を選んだ

川中 香緒里さん写真
 近畿大学はアーチェリーの学生選手権でも常に上位を占めるような強豪校で、社会人選手であるミキハウス所属の皆さんも一緒に練習できるという環境に惹かれました。実はインターハイ前に近畿大学さんから声をかけていただいていましたが、当初は別の進路を考えていたので断っていたんです。でもインターハイでの不完全燃焼が、私の中のアーチェリーへの思いに火をつけたみたいで、やはり近畿大学へ進むことを決めました。実際、設備も整っていて練習に集中できる理想的なの環境でした。そして優れた指導者のもと、国内外の大会でも結果を出せるようになり、自分でも確かな手応えを感じる毎日でした。そんな中で全国の大学で競い合う「学生王座決定戦」は特に思い入れ深い大会でした。例年のように近畿大学がアベック優勝をしていた大会で、先輩のように私もそこで戦いたいと強く思い、大学時代の最初の目標となった大会です。
 その後2011年のアジア大会(テヘラン)では優勝することができ、結果が形になっていくことに達成感も感じるようになりました。その頃には、やはりオリンピックを意識していたと思います。でも2011年の世界選手権ではオリンピックの出場枠が獲得できず、出場が決まったのは2012年6月の最終予選でした。
 私にとってオリンピックは絶対に出場したい試合でした。そのために近畿大学を選んだからです。そして初めて出場したロンドンオリンピックは、緊張よりもワクワクした気持ちの方が大きかったと思います。他の大会と比べて規模もすごく大きく、選手村にはテレビでよく見かける選手たちがたくさんいる環境。すごくワクワクしたし、試合も楽しんで変な力が入らなかったことで、いつもの力を出しきれたといます。そして手にした団体銅メダル、感動を実感できたのは帰国してからでした。メダルを取れたことで、今までよりアーチェリーという競技にたくさんの人が興味を持ってくれたからです。そして大学卒業でやめることも考えましたが、まだ自分の中に次を目指したい思いがあり、大学卒業後は、次のオリンピックを目指すべくミキハウスに入りました。

川中 香緒里選手からのワンポイントアドバイス

トップ選手の打ち方から、学べることはいっぱいある

川中 香緒里さん写真
 私は高校からアーチェリーを始めて、本当に何も知らない状態からのスタートでした。弓をあつかうのも勿論初めてだったので、持ち方から教わりました。そして中学までのクラブ活動とは目指す大会のレベルが違い、身体づくりも不十分だったので、まず始めたのは体力作りでした。
(1)ランニング・・・どんなスポーツでも言えることですが、走ることは下半身を鍛えるだけでなく基礎体力をつけるためには必要なトレーニングだと思います。また、アーチェリーは立ちっぱなしの競技なので足腰に結構負担がかかり、足腰の強化も必要です。
(2)腹筋・背筋など・・・狙いを定めて弓を打つのは、結構な力が必要で、特に普段使わない筋肉を使うことになります。そのうえフォームや姿勢も大事なので腹筋や背筋、そして腕の筋肉も使うのでトレーニングで必要な筋力をつけるようにします。
(3)弓を引く・・・一番最初はいきなり弓を持つのではなく、ゴムチューブなどを使って形を教えてもらいました。次に実際に弓を持って打ち方(引き方)を習います。そして近謝といって5m位の近い距離から的を狙って弓を打ちます。こうして打ち方を固めていくのです。そして形ができてきたら、徐々に距離を伸ばして的を狙って弓を打つようにします。特に高校時代は時間があれば、1日に2~300本とか、できるだけたくさん打つようにしていました。
(4)インナーマッスルトレーニング・・・同じ向きで長時間弓を引いていると、身体のバランスが崩れやすくなってきます。身体のバランスを整えたりケガの防止のために、身体の中の深層筋を鍛える体幹トレーニングも大事になります。腕立て伏せのようなプランクやバランスボールなどを使って鍛えます。

体力や技術を磨くトレーニングも大事ですが、他にも鏡に前でフォームを研究したりします。また、寝る前には弓を持って打ち終わるまでをイメージして、集中力を高めるためのセルフコントロール的なトレーニングもしていました。そしてできるだけたくさんの試合に出て場慣れしておくのもいいと思います。そして初心者への大事なアドバイスとして、トップ選手の打ち方をたくさん見て参考にしてください。今はネットや専門雑誌もあるので活用してください。

川中 香緒里選手からみんなへメッセージ

選択肢はいっぱい、興味を持ったら、まずは挑戦してみよう!

川中 香緒里さん写真
 2012年のロンドンオリンピックで、初めてメダルを手にした嬉しさは忘れられません。当時はまだ大学生で、メダルの重みというものは感じていなかったと思います。でも、ロンドン以降は「次も結果を出さなければ」というプレッシャーもありました。そして社会人選手として挑んだリオデジャネイロオリンピックでは結果を残せなかった。だからまだ諦めません。2020年東京オリンピックはかないませんでしたが、この悔しさをいつかプラスに変えて、私なりにアーチェリーを楽しみたい。そして、その楽しさを一人でも多くの人に伝えて、アーチェリーのファンをもっと増やしていきたいですね。そのために毎日練習に励んでいます。ミキハウスはスポーツへの支援が充実しているし、選手にとっては理想的な環境でアーチェリーに打ち込むことができる幸せを感じています。
 実はアーチェリーを始める前は、人前に出ることが苦手な私でした。でもアーチェリーを通して積極的な性格になった気がします。それは、練習や試合でもたくさんの人たちの応援や協力があって続けていけるんだと思うと、やはり結果を出して答えたいからです。高校生の頃は、将来に対していろんな選択肢があると思います。私がアーチェリーに出会ったのもそんな選択肢の一つです。いろんなことに興味を持ち、挑戦できるのが高校生の特権だと思います。皆さんも、自分自身が楽しめる何かがきっと見つかるはずです。

※プロフィール等は2019年10月時点のものです。

蟹江 美貴選手
蟹江 美貴選手(アーチェリー選手)
続けることの楽しさと意味を、見つけてほしい
山本 博さん

2005年7月

山本 博さん(アーチェリー選手 アテネ五輪銀メダリスト、ロサンゼルス五輪銅メダリスト)
最高のプレーを繰り返すには自分との対話が必要だ

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株式会社JSコーポレーション 代表取締役社長 米田英一